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数年前から女性誌やメディアで紹介されて大人気だそうです。

足の角質除去アイテム

『ベビーフット』




こちらのアイテムはなんと、普通の軽石などの『削る』角質ケアとは違い、

「かかとを一切削ることなくツルツル赤ちゃん肌に出来る」

という素晴らしアイテムということです。


どういうことかというと、


これを使用すると数日後に足の皮がべろべろに剥けて、

その下から柔らかい皮膚(赤ちゃん肌?)が現れる!


ということです。



角質ケアにお困りの女性の皆様には朗報ではないでしょうか。



カサカサ角質がツルッと剥けて卵肌になるんだそうです。

そりゃあ凄い!



ということで買ってきました!(^O^)



パッケージの説明を見る限り、



↑の足型ジェルパックに足を突っ込んで30分間放置
                ↓
綺麗に洗って数日後皮がボロボロ剥けてツルツル卵肌



だそうです。

なんとも簡単!



包装を開けてみますと、


本製品が入ったパック(左)とパッチテスト用の小パック(右)が入ってます。


ではまずはこのパッチテスト用の小パックを使って…

パッチテスト!

…ではなく、


pH
を測ってみましょう(^O^)笑



ビーカーとか使うのはもったいないので、

こないだの卵白実験の残りのプラスチックのカップにゲルを取り出します。


そして簡易型pH試験紙を浸してみます。


結果ですが、


簡易シートなので完全に正確とは言えませんが

大体pH=4くらいですね。



おや、

これは思ってた以上に高かった(あんまり酸性じゃなかった)ですね。





というのも、

こちらの商品の成分の話をしていませんでした。


成分は↓コチラです。



メインの成分は

水、エタノール、イソプロパノール、グリコール酸、乳酸

となってます。


注目の成分は『グリコール酸』『乳酸』ですね。


この成分は先日紹介した「AHA(αヒドロキシ酸)」の一種で、



特にグリコール酸は実際に病院で行われているケミカルピーリングで頻繁に使用される成分です。



この順位であれば間違いなく配合濃度は1%以上ですから、

この「ベビーフット」の正体は本物のケミカルピーリング剤です。





普通の化粧品としては殆ど市販されていないはずのケミカルピーリング剤が、

足用には普通に販売されているんですね~。


(ただこれを使用している人皆がこの商品をピーリング剤だと思って使っているかどうかは定かではないですが…^^;)



で、グリコール酸は濃度が高くなるとかなり低いpH(強酸性)になるので、

この商品も結構強酸性になっているのかな?

と思って計測をしたわけです。



ただやはり市販されている商品なのでそこまで強い薬には出来ないのか、



アルカリ剤(水酸化K)を加えてわざとpHを上げているようですね。


写真の効果のほどから見て恐らくグリコール酸濃度は結構高めだと思いますが、

pHを調整することで比較的効果をマイルドに抑えているようです。



だからマイルド過ぎて効かない人というのも一定数居るはずです。






お次に実際に本品を取り出してみました!



こういうブーツ型のパックが両足用で2枚入ってます。


中にはピーリング効果のジェルが入ってますね。



そして使い方はこれを足に履いて30分待つ…のだそうです。



なるほど、ではでは試しに…



卵白の変性実験をやってみましょう(^O^)笑


(↑卵白です)

こないだの卵がまだ余ってたので…。。^^;



なぜ卵白の変性実験なのかというと、

この主成分の【グリコール酸】は強いタンパク質変性作用を持った成分です。


グリコール酸は皮膚の角層を接着しているタンパク質を破壊して皮膚の剥離を促します。


なのでこのベビーフットがピーリング剤として十分効果を発揮するアイテムならば

卵白など余裕で変性させてくれるはずです。


(卵白の基本成分「アルブミン」は超絶脆いタンパク質なので、刺激性や変性作用のある物質を作用させると変性して白色の沈殿物を生じます)




というわけでまずはジェルパックの封をちょきんと切ります。


ここで普通の実験器具を使うのは洗浄が面倒なので、

こないだ買って使い道を失っていた100均の注射器を使って中身を取り出します。
(これなら使い終わったら捨てるだけ!)


ジェルが結構固いので中々吸い上げられなかったんですが、

なんとか2mLほど吸い上げました(^_^;)



まぁグリコール酸ならこのくらいあれば十分でしょう。



でこちらを卵白に滴下します。



滴下直後↑。

うん…。。既になんか白い…^^;

(反応はやいのね。)


というわけでここから10分ほど待ちますね。




ところでグリコール酸って【腐食性】っていう性質がある成分なので、

かずのすけはしっかり手袋してます。(笑)


敏感肌の自分からすればまず触れたくない成分なんですよね…。。


これに30分足を突っ込んでおくのか…;

成分の特性を知っているとそれは大分勇気いります(苦笑)




…というわけでおよそ10分後の状態が↓です。


見事に白い沈殿物が出来上がってますね。

グリコール酸の強力なタンパク質変性作用は健在のようです。




この反応性の強さで見ればこないだの洗剤なんぞよりは激しい効果があるなぁというのは何となく分かって頂けそうです。






以上の結果を考えると、

卵白変性実験的に見れば十分効果的な変性作用を発揮しているので

30分も漬け込んでおけば大抵の人には確かにピーリング効果が得られそうです。


ただし安全性を確保するためにpHはわざと上げて効果は少しマイルドにしているというところですね。




もし「自分は凄く肌が強い」という認識がある場合はわざと長めに付けておくとか、

逆に敏感肌の人は短めに時間を調節するとかした方が良いでしょうね。



あと、

一応パッチテストが付いているというのは結構な救いだとは思います。

しかしこれで判定出来るのは基本的に「アレルギー」だけなので、


肌の薄い人と肌の厚い人の薬剤浸透の差までを見分けることは出来ませんよね。



普通人の足の皮の厚さなんて万人共通なはずはありませんから、

皆そろって「30分」というのはどうなのかと思います。
(他の商品で2時間とかもあるみたいですが)

この辺についてはもう少し商品の工夫があっても良いんじゃないかなぁという気がします。

(アトピー肌や敏感肌の人は絶対にやらない方が良いですよ)



ちなみにこのベビーフット、

かずのすけ的にはあまりオススメしたくないアイテムです。


卵白の変性試験は「肌マイルドテスト」という風にも言われている実際に化粧品メーカーでも採用されてる化粧品の安全性確認試験のひとつです。

全く皮膚に刺激が無ければ卵白は透明性を維持しますが、

今回の結果を見れば明らかにこの商品には皮膚刺激がありますよね。
(「マイルドでお肌に優しい」なんて書いてありますけど)


顔のピーリングと同様わざわざ皮膚に刺激を与える事が良いことなわけがありませんし、

やり過ぎによる弊害を考えるとやっぱり問題の方が多いでしょう。
(これについてはまた別記事で書きたいと思います)



1回綺麗にめくれても多分一月と待たずに状態は元に戻ると思いますし、

一時の「赤ちゃん肌」「卵肌」の為に払うにはちとリスキー過ぎるような気がします。



とはいえかずのすけは足の角質が固まって困った経験が無いので

その悩みに共感出来ないというのもひとつあるのかもしれません^_^;


どうしてもこういう荒業系アイテムに対しては距離感を感じてしまいますね。





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 毎年恒例の繁忙期に突入致しまして、ただでさえ遅れている更新がまだまだ遅れそうな今日この頃ですごめん!(マイコプラズマ細菌とは未だ格闘中でございます

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